「モダンExcel」とは?Excelの最新の使い方でデータ分析を便利に

「モダンExcel(エクセル)」という言葉をご存じですか?

「モダン」とは「現代的な」「今の」という意味です。office2016以降、「PowerQuery(パワークエリ)」や「PowerPivot(パワーピボット)」が標準搭載されたことで進化したExcelのことを「モダンExcel」と呼んでいます。

この「モダンExcel」の登場により、複雑なデータ解析を誰でも行えるようになりました。

今回は、「モダンExcel」の重要性と、「PowerQuery」、「PowerPivot」についてご紹介します。

モダンExcel(エクセル)とは

モダンExcelとは、従来のExcelに「Power Query」と「Power Pivot」という機能が搭載され、複雑なデータの分析や可視化ができるようになった最新のExcelのことを指します。

例えば、複数の飲食店を様々な地域で経営している会社があるとします。

営業戦略を練るためには、今一番売れているメニューは何か、売り上げの良い地域はどこか、といった日々のデータ分析が重要になりますね。売上高と、各地域の人口、曜日、時間帯、気温などとの相関関係を調べることも必要でしょう。

さらに、売上高や利益などの経営指標を、グラフなどで可視化することも重要です。意思決定時に役立ちますね。

つまり、データを収集・整理し、それを多面的に分析・可視化することが大切です。

これらを従来のExcelで行う際には、沢山の作業が必要でした。しかし、モダンExcelを使いこなすことができれば、データの入力されたファイルを特定のフォルダーに入れるだけで、すぐにデータの可視化までできます。必要なデータだけを絞り込んだり、更新したりすることも自動で行えます。

これらの作業プロセスのうち、「データ収集」と「データ整形」に使う機能が「PowerQuery」です。そして、その後の「データ分析」や「データの可視化」に適しているのが「PowerPivot」です。

PowerQuery(パワークエリ)とは

PowerQueryは、Excelの機能の一つです。外部データとの連携や、そのデータの整形・加工といった一連の作業を自動化できます。

従来は、こうした一連の作業の自動化を行うには、マクロを使う方法が一般的でした。マクロではプログラミングの知識が必要なので、苦手だと思う方も多いでしょう。

一方PowerQueryは、プログラミングの必要がないという点が特徴です。

Power Queryでは、「Power Queryエディター」という専用のエディターを使います。そのエディター内で作業を記録させていくスタイルです。マウスを使った直感的な操作が中心なので、実は初心者向きの機能と言えるでしょう。

PowerPivot(パワーピボット)とは

PowerPivotも、Excelの機能の一つです。簡単にいうと「進化したピボットテーブルやピボットグラフ」のことです。

従来のピボットテーブルは、単一のテーブルを基として様々な分析ができる機能でした。

一方PowerPivotでは、複数のテーブルを基にしてピボットテーブルを作成することが可能です。テーブル間の関係性を設定することもできます。関数を使うことなくテーブル間を連携できるので便利ですね。

また、スライサーを使うと、必要なデータの絞り込みも簡単です。そのデータを基にしたグラフの作成もできるので、分析結果をすぐに可視化できますね。

モダンExcelで複雑なデータ分析にチャレンジしよう

従来のExcelから進化した「モダンExcel」。「PowerQuery」と「PowerPivot」を使いこなせるようになると、多面的なデータ分析や可視化が簡単にできます。経営戦略を練ったり意思決定をしたりする時に役立つでしょう。モダンExcelに関する書籍やセミナーも注目されています。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

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