Microsoft Office 2021は、Microsoft Office(マイクロソフトオフィス)の永続ライセンスの最新バージョンとして、2021年に販売が開始されました。
新しいOfficeには、どのような機能が追加されたのでしょうか。
Office 2019との違いを確認しましょう。
目次
Microsoft Officeは、Microsoft社が提供しているビジネス用アプリケーションソフトです。
ワープロソフトの「Word(ワード)」や表計算ソフトの「Excel(エクセル)」、プレゼンテーションソフトの「PowerPoint(パワーポイント)」、メールソフトの「Outlook(アウトルック)」など、複数のアプリケーションがセットになっています。
また、Microsoft Office には、永続使用可能な買い切り型と、1か月~1年更新のサブスクリプション型の2種類があります。
買い切り型では、Office 97、Office 2000、Office 2003…とバージョンアップを重ねており、現在の最新版が「Office 2021」です。
Office 2019のサポート期間は、メインストリームサポート5年 + 延長サポート2年でした。(2025年10月14日まで)
しかし、Microsoft製品のサポートポリシーの変更に伴い、Office 2021はメインストリームサポート5年のみとなりました。(2021年10月5日から2026年10月13日まで)
サポートが終了すると、セキュリティ更新プログラムが提供されなくなります。マルウェアへの感染やフィッシング詐欺などのリスクにさらされるので、注意が必要です。
Office 2021の対応OSは、Windowsの場合はWindows 10、Windows 11です。
Windows 8やWindows 7はサポートされません。
(Office 2021 for Macの場合は最新の3つのバージョン)
一方、Office 2019はWindowsの場合、Windows 10にしか対応していません。
(Office 2019 for Mac の対応OSは 10.12以降)
使いたいバージョンが決まっている方は、対応するOSを準備する必要があります。
Microsoftのサイトには、Office 2021の特徴として以下の点が挙げられています。
DX(デジタルトランスフォーメーション)やリモートワークの普及など、時代に合った進化をしていると言えますね。
Office 2021に追加された新機能をいくつかご紹介します。
ストック画像の機能では、文書内に画像、写真、アイコン、動画など様々な素材を挿入できます。
Office 製品内(文書内)で使用する場合、対外用に公開するサイトや社外向け資料であっても著作権や使用料が発生しません。
見栄えの良い資料を作るために活用できますね。
PowerPoint 2021では、インクの再生の機能を使うことができます。
スタイラスペンなどで文字や図形を描画していく様子を、アニメーションで再生することができる機能です。
地図上に道順を示して分かりやすくしたり、注目させたい箇所に使用したり、プレゼン資料を作成する時に役立つでしょう。
Excel 2021には、XLOOKUP(エックス・ルックアップ)関数が追加されました。
表内の指定した値を検索し、それに対応する(同じ行や列にある)値を取得する関数です。
従来からあるVLOOKUP関数は縦方向、HLOOKUP関数は横方向、というように、値を検索する方向が決まっていました。
しかし、XLOOKUPは縦方向にも横方向にも値を検索できるため、使いわける必要がありません。
効率よくデータを扱うことができますね。
ダークモードの機能により、画面に黒の背景を設定できるようになりました。
画面の明るさを適切にすることで、目の疲れが軽減されます。
夜間や周囲が暗い場所で作業する時に、効率アップにつながるでしょう。
Outlook 2021に追加されたインクコメントは、メール本文に手描きの文字や図を挿入できる機能です。
手書きの文字は、相手に気持ちが伝わりやすいでしょう。
また、わざわざ別のアプリを使って図を作成する必要がないため、効率よく作業できますね。
Outlook 2021ではメンション機能を使用できます。
複数人に送信するメールの場合でも、メールの文章中に「@」に続けて送信したい人の名前を入力することで、特にメールを読んで欲しい相手を名指しできます。
また、宛先にも自動で設定されます。
メッセージの見逃し防止やスムーズなコミュニケーションに役立ちますね。
Office 2021と2019の違い、Office 2021で追加された機能についてご紹介してきました。
Office 2021は、Windows 10と11に対応しており、サポート期間は5年間です。
追加された新機能を活用すれば、見栄えの良い文書作成や共同作業を簡単に行えたり、情報を効率的に扱ったりすることができます。
Officeの買い替えや導入の際にチェックしてみてくださいね。