MOSは、Word(ワード)やExcel(エクセル)などのMicrosoft Office(マイクロソフトオフィス)製品の利用スキルを証明する資格です。
取得すると、就活やキャリアアップに役立てることができます。
今回は、MOSの試験内容とおすすめの対策教材とともに、独学で合格するための勉強方法をご紹介します。
目次
MOSとはMicrosoft Office Specialist(マイクロソフトオフィススペシャリスト)の略。
つまり、WordやExcelなどのMicrosoft Office製品の利用スキルを証明する資格のことです。
パソコンに関する資格の中でも知名度が高く、世界で通じる国際資格でもあります。
試験科目は、Word、Excel、PowerPoint、Access、Outlookの各ソフトごと、またバージョンごとに分かれています。
さらに、WordとExcelはスペシャリス(一般)レベルとエキスパート(上級)レベルの2種類の科目があります。
試験の形態はパソコンを使った実践形式の実技試験です。
スペシャリストレベルでは、Wordの基本的な操作を理解しているかが問われます。
出題範囲は、書式設定、表の作成や編集、変更履歴の管理などです。
エキスパートレベルでは、Wordの高度な機能を活用する必要があります。
出題範囲は、文書の管理や編集の制限、スタイルの管理やカスタマイズ、索引の作成や管理などです。
スペシャリストレベルでは、Excelの基本的な操作を理解しているかが問われます。
出題範囲は、セルの書式設定、数式、テーブル機能、グラフなどです。
エキスパートレベルでは、Excelの高度な機能を活用する必要があります。
出題範囲は、ブックの管理や入力規則、条件付き書式の設定、高度な関数、ピボットテーブル・グラフなどです。
PowerPointの主な機能を利用して、目的・状況に応じたプレゼンテーションを作成・編集するスキルが問われます。
出題範囲は、スライドマスターや配布資料マスターの編集、書式設定、アニメーションや画面切り替えの設定、スライドショーの設定などです。
365&2019のバージョンでは、Accessの科目はエキスパートレベルのみになりました。
Access の操作方法とデータベース設計の原則を理解する必要があります。
出題範囲は、テーブル、リレーションシップ、クエリ、フォーム、レポートなどです。
Outlookの主な機能を活用できるかを問われます。
出題範囲は、メールの作成、連絡先の管理、予定表の活用、タスクの管理などです。
※それぞれの科目の詳しい出題範囲については、公式サイトの試験概要をご確認ください。
MOSは、パソコンのスキルを客観的に証明することができる資格です。
「パソコンの経験が浅い人」と「パソコンの基礎がしっかりしている人」では、入社後すぐに活躍できそうなのは後者でしょう。
そのため、就職活動の際のアピール材料になります。
さらに、対象となる複数の科目を同一バージョンで合格すると、科目に応じてMOSの称号が贈られます。
例えば、MOS 365&2019の称号は、「Microsoft Office Specialist Associate」と「Microsoft Office Specialist Expert」です。
この称号によって、複数のソフトを扱う総合的なスキルを証明することができます。
「状況に応じて効率よく作業できる」という証明になるので、就職・転職活動でより有利になるでしょう。
また、MOS取得を昇格要件としている企業もあります。
資格の勉強がそのまま実践的な知識につながるので、キャリアアップにつながる資格ともいえますね。
MOSの勉強方法は、大きく分けて2通りあります。
まず本を購入するなどして独学で進める方法。
もう1つはパソコン教室などで対策講座を受講して学習する方法です。
今回は、独学の方法についてご紹介します。
独学のデメリットは「モチベーションの維持が難しいこと」です。
このデメリットを解消するために、初めに目標を決めましょう。
目標の受験日を決めたら、逆算して学習スケジュールを立てます。
学習には、書店などで購入できる対策教材を活用しましょう。
出題範囲の学習を効率よく進めることができます。
苦手な分野がある場合は、繰り返し学習しましょう。
出題範囲の学習が終わったら模擬試験にチャレンジしましょう。
対策教材を選ぶ時に、模擬試験ができるものを選んでおくと良いですね。
模擬試験を受けることで、試験の形式に慣れたり、苦手分野が明確になったりします。
模擬試験も繰り返しチャレンジしましょう。
高得点が出せるようになったら、安心して本番を迎えられますね。
おすすめは、富士通エフ・オー・エム株式会社 (FOM出版)の対策テキストです。
出題範囲を分析・網羅したテキストで、添付のCD-ROMにはオリジナルの模擬問題5回分を収録した模擬試験プログラムが収録されています。
科目ごとに対策テキストがあるので、必要なテキストを購入しましょう。
こちらの対策テキストでは、出題範囲を問題を解きながら学習していくことができます。
出題範囲の学習が終わったら、模擬試験プログラムにチャレンジしましょう。
本番さながらの試験問題を解くことで、試験形式に慣れることができます。
さらに、不正解だった問題に再挑戦できる再挑戦モードや、解答動画などが搭載されているので、苦手分野の克服に活用しましょう。
MOSはMicrosoft Office製品の利用スキルを証明する資格です。
パソコンに関する資格の中でも知名度が高く、就活やキャリアアップに役立てることができます。
MOSの学習を独学で進める場合は、対策教材を準備しましょう。
目標の受験日を決め、出題範囲の学習をしたら、模擬試験にチャレンジします。
模擬試験は、試験の形式に慣れるために重要です。また、繰り返し問題を解き、苦手分野の克服に活かしましょう。