「モダンExcel」とは、複雑なデータ分析や可視化ができるようになった近代的なExcelのことを指します。
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「モダンExcel」とは?Excelの最新の使い方でデータ分析を便利に|横浜市のパソコン教室:メディアックパソコンスクール 横浜トツカーナ教室 (pcs.yokohama)
経営戦略の策定や意思決定の際に役立つ使い方として、よく耳にするようになりました。
一方で、「始め方が分からない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、モダンExcelを始めるために必要な環境や知識をご紹介します。
目次
モダンExcelを始めるには準備が必要です。
具体的には
があります。
これらを準備できれば、モダンExcelを始めることができます。
それぞれチェックしましょう。
まずは、モダンExcelに対応しているExcelのバージョンやパソコンのOSを確認しましょう。
基本的には、Excel2016以降のバージョンであれば、モダンExcelに対応できます。
また、サブスクリプション製品であるMicrosoft 365でも対応可能です。
これは、モダンExcelに必要な機能「PowerQuery(パワークエリ)」と「PowerPivot(パワーピボット)」がExcel2016以降に標準搭載されたためです。
Excel2010、2013でもアドインにより対応できる場合があります。
PowerQueryとPowerPivotが使えるバージョンか確認しましょう。
現在は、Windowsパソコンのみ、モダンExcelに対応しています。
残念ながらMacは対応していません。
PowerPivotが使えないためです。
※Excel for Microsoft 365 for Macでは、これまで使えなかったPowerQueryが使えるようになりました。(参考:データをインポートする Excel for Mac (Power Query) (microsoft.com))
今後PowerPivotが使えるようになると、Macでも対応可能となります。
モダンExcelには、Excelの機能である「PowerQuery(パワークエリ)」と「PowerPivot(パワーピボット)」の知識が必要です。
簡単に言うと、前工程に使う機能がPowerQuery、後工程に使う機能がPowerPivotになります。
PowerQueryは、データの取り込みと整形を行う機能です。
設定したプロセスは、「更新」という形で繰り返すことができます。そのため、次回からはワンクリックで作業が完了します。
PowerQueryでは
の操作方法が分かると良いでしょう。
PowerQueryは、ファイルやデータベースなど、様々な種類のデータを取り込むことができます。
また、不要な行を削除したり、横持ちのデータを縦持ちに変換したりと、データの加工方法も多様です。
そのため、PowerQueryの知識があると、様々なデータを望ましい形に整形することができます。
PowerPivotは、PowerQueryで整形されたデータを集計し、視覚化するための機能です。
PowerQueryと同様に、プロセスを設定して自動実行することができます。
PowerPivotでは
が分かると良いでしょう。
メジャーとは、データ分析で使用される「計算方法の定義」のことです。PowerPivotでは、メジャーを作って、値セルに配置していきます。
メジャーでは、DAXという独特な関数を使います。
DAX(Data Analysis Expressions)関数は、外見上はExcel関数に似ていますが、常に変化するピボットテーブルに対応した計算が可能です。
また、スライサーを使うと、直感的な操作でデータを絞り込むことができます。さらに、複数の表やグラフと連動することも可能です。
PowerPivotを使いこなせると、前年度比較や予算実績比較など、高度な分析を素早く行えます。
モダンExcelを始めたい方は、必要な環境・知識を準備しましょう。
基本的には、Excel2016以降が使えるWindowsパソコンが必要です。
さらに、Excelの機能であるPowerQueryとPowerPivotについての知識を身につける必要があります。
これらに関する勉強は書籍やWebサイトなどでもできます。気になる方はチェックしてみてくださいね。